日本の結婚と入籍

入籍

結婚とはよく聞くありふれた言葉と言っても過言ではありません。けれど、何をもってして結婚したというのかと問われれば、人によってその判断基準は多少違ってくるのではないでしょうか。一緒に暮らし始めた時から、挙式披露宴を済ませた時から、入籍を済ませた時から、と簡単に思いつくだけでいくつかの判断材料を思い浮かべる事が出来ます。

その状況も人それぞれですし、一概に「こうした事が済んだら結婚したと言える」ということが出来ると言えません。一昔前までの日本は、式を挙げ一緒に暮らし始めていても、入籍はその数か月後であった、ということはよくあることでした。役所への届け出が現代と違って比較的緩かったこともありますが、一概に入籍だけが結婚した証とは以前は考えられていなかったとも言えるでしょう。現代では更に結婚の形態は様々になっており、戸籍にこだわらない事実婚という言葉もよく聞くようになりました。

まさにこれは夫婦二人の結びつきにかかっていると言えますが、それこそが本当は一番大事なことではないでしょうか。外面だけ夫婦の体をなしていても、心の中は冷め切っているというのでは夫婦でいる意味がもはや無いと言えます。戸籍もとても大事なことですが、それよりも心のつながりや結びつきを重視する形態も増えていると言えるのが現代の特徴です。